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- 循環器外来
こんな症状を見落としていませんか?
- 呼吸が苦しそう
- 興奮するとえずくような咳をする
- 運動をしたがらない
- 失神することがある
- ふらつく
動物の寿命が延びるに従い、人と同様に心臓病が増えています。そこで動物達が、少しでも長く飼い主様と健康で楽しい時間を過ごせるよう、循環器の診療に力を入れています。
気になる症状があったら、なるべく早く受診しましょう。
代表的な心疾患
僧帽弁閉鎖不全症
高齢の小型犬に多く、悪化すると呼吸ができなくなります
高齢の小型犬で多くみられます。心房と心室の間にある弁がうまく閉じなくなることで血液の逆流が起こる病気です。進行すると心臓のポンプ機能が低下し、肺水腫(肺に水がたまり呼吸ができなくなる状態)や不整脈を引き起こし、命に関わる状況を招きます。
犬糸状虫症(フィラリア症)
蚊が媒介するフィラリアによる病気で、猫もかかることがあります
蚊が媒介するフィラリアという寄生虫が心臓や肺動脈に寄生し、心機能障害を引き起こす病気です。(犬だけでなく、猫もかかることがあります)感染初期には症状は出ませんが、進行すると様々な臓器に障害を生じ、咳や呼吸困難、腹水貯留などの症状を引き起こします。予防薬の投与で定期的にフィラリアを駆虫することが大事です。
心筋症
心筋に異常を生じ、心機能が障害される病気です。以下の3つのタイプがあります。
1.肥大型心筋症
猫で最も多い心臓病の1つで、心筋が分厚くなる病気です。左心室が狭くなり、左心房に血液が鬱滞するうっ血性心不全の状態になると、心機能は急激に低下し、肺水腫や胸水の貯留が起こり、呼吸機能の低下を引き起こします。また、鬱滞した血液が血栓となり血管に詰まることで、激しい痛みと呼吸困難を伴う動脈血栓塞症を発症する危険もあります。
2.拡張型心筋症
大型犬で多くみられます。心筋の収縮力が低下し、心臓が拡張して心不全や不整脈を生じる病気です。初期は無症状のことが多く、進行すると食欲不振や元気消失、疲れやすくなるなどの症状が見られます。末期になると呼吸困難や失神、突然死を起こす場合もあります。
3.拘束型心筋症
心室の拡張や肥大を伴わず、心筋が硬くなって拡張しにくくなることによって心不全を引き起こす病気です。原因については明らかにされていません。
先天性心疾患
生まれつき心臓に問題がある病気です。子犬・子猫の頃から症状があります。
動脈管開存症、肺動脈狭窄症、心室中隔欠損症、ファロー四徴症、心房中隔欠損症、大動脈狭窄症、肺動脈狭窄症、三尖弁形成不全など、生まれつき心臓に問題がある病気です。子犬・子猫の頃から症状が見られます。)
特別診療のご予約
さらに詳細な検査をご希望の方には、専門医の特別診療も行っています。
ご希望の方は電話または受付にてご予約下さい。
0725-50-1000
当院の治療の特徴
詳しい検査体制
当院では、身体検査や血液検査に加えて血圧測定、レントゲン検査、心エコー検査、心電図検査など、心臓の構造や機能を正確に把握した上で治療を行っております。
専門医による特別診療
さらに詳細な検査をご希望の方には、循環器専門医の特別診療も行っております。完全予約制ですので、ご希望の方は電話か受付にてご相談ください。
診療の流れ
ご来院
受付
受付に診察券をお出しください。
初診の方は受付にお申し出ください。
問診票にご記入いただき、看護師より詳しい状況の確認などをさせていただきます。
症状やお困りごとをお伝え下さい。
診察室
毎回必ず問診・体重測定・体温測定・身体検査(視診・触診・聴診)をしっかり行います。そしてその動物の状況を説明し、処置・検査を行います。
もし治療や検査が必要であればその必要性、そして費用なども説明させて頂きます。
患者さまに十分ご納得して頂いた上で治療・検査に進ませて頂きます。スタッフ一同、患者さまの疑問に対してしっかり、お答えすることを目指しております。
検査
血液検査、レントゲン検査、超音波検査、心電図検査、血圧測定など
再び診察室へ
検査結果をお伝えした上で、動物の現時点での状況、予後、必要な処置、さらに精密検査が必要であるならばその必要性など、具体的にしっかり説明させて頂きます。
お会計と次回予約
治療によってお薬が必要な場合、処方します。お薬の内容、飲ませ方など診察室でご説明いたしますが、気になることがあれば受付にお申し出下さい。
ご自宅にて
ご帰宅されてからも、あらためて動物の状況、検査内容、お薬の内容・飲ませ方など気になることがあれば、お問い合わせください。