ハムスターの皮膚腫瘍|獣医師が原因や症状、代表的な腫瘍の種類、診断や治療法を徹底解説!|大阪府和泉市のいぶきの動物病院

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ハムスターの皮膚腫瘍|獣医師が原因や症状、代表的な腫瘍の種類、診断や治療法を徹底解説!|大阪府和泉市のいぶきの動物病院2025/04/28

和歌山県、大阪府、和泉市、堺市、岸和田市、泉大津市、高石市の皆さん、こんにちは!
大阪府和泉市のいぶきの動物病院です。
ハムスターは小さな体で活発に動き回る可愛らしいペットですが、『皮膚にできる腫瘍(しこり・できもの)』が問題となることがあります。腫瘍は良性のものと悪性のものがあり、放置すると大きくなったり、ハムスターの健康に悪影響を及ぼすこともあります。
今回は、ハムスターの皮膚腫瘍の原因や症状、代表的な腫瘍の種類、診断や治療法について詳しく解説します。ハムスターを飼っている方はぜひ参考にしてください!
1.ハムスターの皮膚腫瘍の原因
皮膚腫瘍は、細胞が異常に増殖することで発生します。ハムスターの皮膚腫瘍には、いくつかの要因が関与すると考えられています。
① 遺伝的要因
特定のハムスター種では、遺伝的に腫瘍ができやすい傾向があります。特にゴールデンハムスターでは、皮膚腫瘍が発生しやすいとされています。
② 加齢
ハムスターの寿命は2~3年ほどですが、高齢になると腫瘍の発生率が高まります。特に1歳半以上の個体では、皮膚腫瘍が見つかることが増えてきます。
③ 外傷や慢性的な刺激
ハムスターがケージ内の金網に頻繁に体を擦りつけたり、他のハムスターと喧嘩をして傷を負ったりすると、傷口が慢性的な刺激を受けて腫瘍化することがあります。
④ ホルモンバランスの乱れ
ホルモンの変化が腫瘍の発生に影響を与えることがあります。特に、皮脂腺に関連する腫瘍はホルモンの影響を受けやすいと考えられています。
2.ハムスターの皮膚腫瘍の症状
皮膚腫瘍は、以下のような症状を引き起こします。
• 皮膚にしこりや腫れができる(特に首、背中、お腹、足の付け根など)
• しこりが急に大きくなる
• しこりの表面が赤くなったり、出血する
• かゆみが強く、頻繁に掻いたり噛んだりする
• 毛が抜ける(脱毛)
• 食欲不振や体重減少(悪性腫瘍の場合)
しこりが小さいうちは気づきにくいこともありますが、日頃からハムスターの体を優しく触って確認する習慣をつけると、早期発見につながります。
3.代表的な皮膚腫瘍の種類
ハムスターに見られる皮膚腫瘍には、良性と悪性のものがあります。
① 良性腫瘍(比較的安全な腫瘍)
• 皮脂腺腫(ひしせんしゅ):皮脂を分泌する細胞が増殖してできる腫瘍。比較的ゆっくり成長し、摘出すれば問題ないことが多い。
• 乳頭腫(にゅうとうしゅ):皮膚の表面にイボのような形でできる腫瘍。良性だが、擦れて出血することがある。
• 線維腫(せんいしゅ):皮膚の下にできる硬いしこりで、比較的成長が遅い。
② 悪性腫瘍(転移や再発のリスクが高い腫瘍)
• 扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん):皮膚の表面にできる悪性腫瘍で、進行すると潰瘍や出血を伴う。
• 悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ):メラニン細胞が異常増殖する腫瘍で、黒っぽいしこりが特徴。転移のリスクがある。
• 軟部組織肉腫(なんぶそしきにくしゅ):皮膚の下にできる悪性のしこりで、再発しやすい。
4.診断方法
皮膚腫瘍が疑われる場合、以下の診断を行います。
1. 視診・触診:腫瘍の大きさ、形、硬さを確認。
2. 細胞診(さいぼうしん):腫瘍の細胞を針で採取し、顕微鏡で確認。
3. 生検(せいけん):組織の一部を切除して詳しく調べる。
4. X線・超音波検査(必要に応じて):腫瘍が内部の臓器に影響を与えていないかを確認。
5.治療の流れ(内科・外科)
① 内科的治療(薬による治療)
• 炎症を抑える薬や痛みを和らげる薬を使用。
• 免疫を高めるサプリメントの併用。
② 外科的治療(手術)
• 腫瘍が大きい場合や悪性腫瘍が疑われる場合は外科的に摘出。
• 良性でも大きくなって生活の妨げになる場合は手術が推奨される。
6.術後管理
• 傷口のケア:エリザベスカラーの使用で舐めないようにする。
• ストレスを軽減:静かな環境で過ごさせる。
• 食事管理:回復を助ける栄養バランスの良い食事を与える。
7.我が家の愛ハムスター『ピピちゃんの闘病記』
8.最後に
ハムスターの皮膚腫瘍は、良性・悪性を問わず早期発見・早期治療が大切です。小さなしこりでも気になる場合は、お早めにご相談ください。
いぶきの動物病院では、ハムスターの診察・治療も行っています。お気軽にご相談ください!
参考文献
1. The Merck Veterinary Manual
2. Hrapkiewicz, K. (2013). Clinical Laboratory Animal Medicine.
3. Quesenberry, K. E., & Carpenter, J. W. (2011). Ferrets, Rabbits, and Rodents: Clinical Medicine and Surgery.
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