子犬の社会化について|獣医師が徹底解説!|大阪府和泉市のいぶきの動物病院

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子犬の社会化について|獣医師が徹底解説!|大阪府和泉市のいぶきの動物病院2025/01/09

大阪府、和泉市、堺市、岸和田市、泉大津市、和歌山県の皆さん、こんにちは!
大阪府和泉市のいぶきの動物病院です。今回は、子犬の社会化と問題行動について解説していきます。
子犬を家族に迎える瞬間は、とても特別でわくわくする時間ですよね!でも、その反面「ちゃんと育てられるかな」「困った行動をするようになったらどうしよう」
と不安を感じることもあるかもしれません。

今回は、子犬がすくすく元気に育ち、家族の一員として幸せな生活を送れるようにするための「社会化」についてお話します。
この時期にできることをしっかりと押さえておけば、将来の問題行動を防ぐことができ、ご家族全員が笑顔で暮らせる毎日につながります!!


子犬の社会化とは?

社会化とは、子犬が周囲の環境、人、他の動物、さまざまな刺激に慣れ、適切な行動を身につける過程を指します。特に生後3週齢から14週齢くらいまでが「社会化期」と呼ばれるとても大切な時期です。この間に、いろんな経験をポジティブに積み重ねることが、成犬になったときの穏やかな性格や落ち着きにつながります。

例えば、初めて車に乗ったときに怖い思いをした犬は、車に乗るたびに震えたり吠えたりしてしまうことがあります。でも、この時期に「車に乗るのって楽しい!」という経験をさせておくと、将来も安心して車移動ができるようになります。

社会化が不足するとどうなるの?

社会化不足は、以下のような問題行動につながることがあります。
 • 恐怖心や不安
特定の音、人、場所に対する過度な恐怖や不安が見られるようになります。このような恐怖は、吠えや噛みつきといった攻撃行動に発展することもあります。
 • 攻撃性
他の犬や人と適切に触れ合う経験が不足していると、攻撃的な行動を示す場合があります。これは、防御本能や過度な警戒心が原因であることが多いです。
 • 過剰な警戒
社会化できていない犬は、新しい環境や刺激に過敏に反応し、常に緊張した状態になることがあります。
 • 分離不安
人との適切な距離感を学んでいない場合、飼い主さんがいない状況で極度の不安やストレスを感じることがあります。その結果、飼い主さんと離れるとパニックを起こしたり、粗相や家具を壊したりなどの問題行動に繋がってしまいます。

でも大丈夫です!
たとえ社会化が十分でなかった場合でも、今から少しずつ慣れさせることで改善することができます。焦らず一緒に頑張りましょう。


子犬の社会化の具体的な方法

社会化は「無理せず楽しく」が基本です。怖がらせたり無理やり慣れさせるのは逆効果なので、子犬がリラックスできる範囲で、少しずつ新しい経験を重ねていきましょう。

 1. 多様な人との接触
大人から子ども、男性、女性、帽子をかぶった人や車いすを使っている人など、できるだけ多様な人と出会える機会を作りましょう。この際、子犬が安心できる距離を保ちながら、慣れてくればオヤツをもらうなどポジティブな経験にすることが重要です。
2. さまざまな音や環境への慣れ
掃除機、ドライヤー、車のエンジン音など、日常生活の中で遭遇する音に慣らしましょう。最初は音量を小さくして、怖がらないようにするのがコツです。また、抱っこして公園に行ったり、ペットカートに乗せてショッピングモールを歩いたりして、外の世界を見せてあげましょう。ワクチンが終わったら散歩デビューです!
公園やカフェ、動物病院といった様々場所に連れて行き、多様な環境を経験させてあげましょう。
 3. 他の犬や動物との交流
優しい性格の犬や、相性がよさそうな犬と遊ばせることで、犬同士のコミュニケーションの方法を学びます。動物病院のパピー教室や、信頼できるドッグトレーナーのもとで交流するのもおすすめです。

問題行動が見られた場合の対処法

もし吠えたり、噛んだり、怖がったり、他の犬に攻撃的になったりといった問題が出てきたときは、適切なトレーニングや環境整備で改善することが可能です。次のステップを試してみてください。

 1. 行動を観察する
どのような状況で問題行動が現れるのかを記録し、原因を特定します。これは、専門家に相談する際にも役立ちます。
 2. 段階的に慣れさせる
子犬が恐怖を感じる対象や状況に、少しずつ慣れさせます。たとえば掃除機が怖いなら、遠くから見せることからスタート。少しずつ近づいていき、慣れるたびにご褒美をあげます。
このプロセスを「脱感作」と呼び、ポジティブな強化と組み合わせて行います。
 3. 専門家に相談する
問題行動が深刻な場合は、獣医師やドッグトレーナーに相談しましょう。特に、不安や攻撃性が強い場合は、行動療法や薬物療法を組み合わせることがあります。

問題行動を予防するためにできること

 • 一貫性を持つ
子犬の教育では、一貫性が重要です。家族全員が同じルールを守り、子犬に混乱を与えないようにしましょう。
 • ストレスの軽減
子犬が疲れたときや過度な刺激を受けたときは、十分な休息を取らせましょう。安心できる場所を確保することも大切です。
 • 日常的なケアを習慣化する
ブラッシングや爪切り、歯磨きといった日常的なケアを子犬のうちから少しずつ慣らしていきましょう。「ご褒美」をたくさん使ってポジティブな体験にするのがコツです。


最後に

子犬の社会化は、将来の幸せな生活の基礎を作る大切な時期です。でも、飼い主さんが完璧にしようと頑張りすぎてしまうと、それがストレスになってしまうこともあります。
「楽しく一緒に成長する!」くらいの気持ちで進めていくのが成功の秘訣です。いぶきの動物病院では、社会化についてのご相談やサポートを行っていますので、気軽にお声がけくださいね。
私たちと一緒に、子犬ちゃんの健やかな成長をサポートしていきましょう!

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