歯科教室③〜吸収病巣〜症状と原因・治療について|獣医師が解説|大阪府和泉市のいぶきの動物病院2020/06/11
大阪府和泉市、堺市、大阪市、岸和田市、泉大津市の皆さまこんにちは。
担当の森田です(о´∀`о)
ムシムシする季節がやってきましたね〜U^ェ^U
第3弾は“吸収病巣”についてお話ししようかと思います!
吸収病巣という名前を聞いたことはありますか?吸収病巣とは猫に多く見られる歯の病気です。
しかし、吸収病巣になるのは猫だけでなく犬も罹患します。
では吸収病巣とは一体どんな病気なのでしょうか?
簡単に言うと歯が吸収されて骨に置き換わっていく病気です。3歳以上の猫で約50%が吸収病巣になっているといわれています。でも残念ながら多くの飼い主さんはこの歯の異常に気がつくことが少ないように思います。
ではどんな症状が起こるのでしょうか??
飼い主さんがよく目にする症状は
・歯ぎしりをするようになった
・食べ物をこぼすようになった
・歯磨きを嫌がるようになった
など様々です。
見た目で判断できる事もあるのですが、多くの場合歯科用レントゲンを撮ることで診断がつきます。
なので歯科用レントゲンを持つような歯科専門の動物病院でしか診断や治療はできません。(逆に言うとしかレントゲンを撮って初めて気付く事もあります)
歯の根本が溶けちゃってますよね。。。痛そう。。。(;ω;)
※ちなみに一見すると虫歯っぽいですけど虫歯ではありません
残念ながら吸収病巣に有効な予防法はないのですが、歯ブラシなど定期的なデンタルケアや定期的な歯のクリーニングによって吸収病巣の早期発見・早期治療ができます。
治療法は基本的に抜歯になるのですが、歯冠部だけの場合なら補強して温存する事もあります。
もしワンちゃん・ネコちゃんが口に違和感を感じてるようなら一度相談してくださいね(о´∀`о)