歯科教室⑤〜犬猫の歯は丈夫にできてる?〜|獣医師が解説|大阪府和泉市のいぶきの動物病院2020/08/26
大阪府和泉市、堺市、大阪市、岸和田市、泉大津市の皆さまこんにちは。
担当の森田です(^∇^)
今回は歯のお話の第5回目“動物の歯って大丈?”っていうお話(;゚Д゚)
わんちゃんのエナメル質(身体の中で一番硬い物質)の厚みを知っていますか??
おおよそ犬では0.3~0.5mm、猫で0.2mmと言われています。
……それって厚いの?薄いの?って思う方が大半だと思います((+_+))
ではヒトのエナメル質の厚みはどれくらいあるか知ってますか??2〜3ミリもあります( ゚д゚)
と言うことは人のエナメル質の半分以下の厚みしかないんです。(本当に薄い!!もうペラッペラ!!)
それなのに噛む力は犬で100〜160kg(ジャーマンシェパードだと200kg!)、猫で約100kgくらいあります。
(…ちなみに人は男性60kg、女性40kg)
噛む力はヒトの2倍以上なのに、歯のエナメル質がヒトの半分以下……これで硬いものを噛んだらどうなるでしょうか??
破(わ)れたり、欠けたりします(破折と言います)
破れたり欠けたりする原因は様々あり、次回少し取り上げますが飼い主様に知っておいて欲しいことは
決してわんちゃん、ネコちゃんの歯は丈夫でない
と言うことです( ゚д゚)
すぐに破れたり欠けてしまったりします。
でも特にわんちゃんは痛みに鈍感で破れていても食欲が落ちたりすることなく、見つかる頃には顎の骨まで細菌が侵入していて抜歯や口腔外科をしないといけなるケースも多いです_:(´ཀ`」 ∠):
診察室でお口の中を青色の光を当てて見させてもらうことが多いと思いますが、「歯が折れてますね^_^;」とお伝えすると驚かれる飼い主さんが結構多いです(^^;;
まずは早期に見つけて対処することが大切です。(要するに診察室でもチェックさせていただきますが、日々のデンタルケアで歯を見てもらうことが重要です)
当院では人間の歯科医師同様に歯冠修復や根幹治療(歯の神経を抜いたりする治療法)を施術できますので、もしお口の中を見て何か違和感を感じられた際には担当獣医師にお伝えください。
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