歯科教室④〜スケーリングしませんか?〜|獣医師が解説|大阪府和泉市のいぶきの動物病院2020/07/07
大阪府和泉市、堺市、大阪市、岸和田市、泉大津市の皆さまこんにちは。
担当の森田です(^∇^)
今回は歯のお話の第4回目“一歩踏み込んだお口のケア”のお話(^O^)/
スケーリングって一体何?って思われる方も中にはいらっしゃると思います。
歯医者さんに行った時に歯科衛生士さんが歯石を取ってくれたりすることがあると思うのですが、ズバリその事を“スケーリング”と言います。
おうちでワンちゃん・ネコちゃんの口の中を一度覗いてみてください。
こんなことになっていませんか?
動物の唾液はミネラル成分が多いこととアルカリ性なので人よりも歯石が付着しすく、付着するスピードも速いです。
歯石は歯周病菌の住処となるため歯石を放置しておくと歯周病の進行を早めてしまいます。
無麻酔で歯石を取られている方もいらっしゃるかとは思うのですが、無麻酔での歯石取りは歯が折れてしまったりと大変危険です。
当院でさせて頂くスケーリングは目に見える歯石(①)だけではありません。
歯周ポケット内に堆積した歯石(②)の除去、歯周ポケットの内側の歯肉を除去します。
その後、歯面を磨き上げます。
(①歯肉縁上歯石 ②歯肉縁下歯石)
ここで「歯肉(歯茎)も切るの!?」って思われる方もいると思います(;’∀’)
歯茎自体を切るのではなく、歯肉縁下歯石(②)に接している歯肉は口腔内細菌にずっと触れているため、腐っていたり炎症を起こしているため剥がして取り除く必要があるんです。
歯石はあまり放置しておくと歯周病が進行してしまい歯を抜かないといけなくなる場合があります。
まずは一度、健診の際に獣医師に歯石の付き具合をチックしてもらってみてください。
特別なライトで歯垢・歯石のチェックをさせて頂きます。
こんな感じで歯垢や口腔内細菌の産生するガスが光ってきます(*^^*)
特に歯磨きなどデンタルケアができない子は一度スケーリングで歯を元の綺麗さに戻してあげましょう!!