犬の皮膚にかさぶたができるのはなぜ?|考えられる原因と受診の目安2026/06/21

犬の皮膚にかさぶたができるのはなぜ?|考えられる原因と受診の目安
「愛犬の皮膚にかさぶたができている」
「かさぶたがなかなか治らないけれど大丈夫?」
「かさぶたを何度も繰り返しているのが気になる」
犬の皮膚にかさぶたを見つけて、このような不安を感じたことがあるかもしれません。
犬の皮膚にできるかさぶたは、傷が治る過程で見られることもあります。
しかし、皮膚炎や感染症などの病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。
また、犬はかゆみや違和感がある部分をなめたり掻いたりするため、かさぶたが繰り返しできたり、症状が悪化したりすることも多くあります。
今回は、犬の皮膚にかさぶたができる原因や、動物病院を受診した方がよいケースについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の皮膚トラブルに早く気づけるよう参考にしてください。
犬の皮膚にかさぶたができる主な原因
犬の皮膚にかさぶたができる原因はさまざまです。
単なる擦り傷のこともありますが、皮膚病が背景にあるケースも少なくありません。
外傷や擦り傷
犬がどこかにぶつかったり、掻き壊したりした場合、傷が治る過程でかさぶたができます。
小さな傷であれば自然に治ることもありますが、同じ場所を繰り返し掻いている場合は治りが遅くなるため注意が必要です。
かさぶたがなかなか取れない場合や増えている場合は、ほかの病気が隠れている可能性もあるため早めに動物病院へ相談しましょう。
細菌性皮膚炎
犬の皮膚にかさぶたができる原因としてよく見られるのが細菌性皮膚炎です。
皮膚のバリア機能が低下すると細菌が増殖し、炎症を起こします。
かゆみによって皮膚を掻くことで、かさぶたが繰り返しできることもあります。
炎症が悪化すると病変が広がることもあるため注意が必要です。
細菌性皮膚炎ではかさぶた以外にも次のような症状が見られることがあります。
- ・赤み
- ・かゆみ
- ・脱毛
- ・膿
アレルギー性皮膚炎
アレルギーによる皮膚炎でもかさぶたができることがあります。
アレルギーそのものがかさぶたを作るわけではありませんが、強いかゆみによって皮膚を掻き続けることで傷ができ、その結果としてかさぶたが形成されます。
アレルギーでは次のような症状を伴うことがあります。
- ・顔をこする
- ・耳をかく
- ・足をなめる
- ・お腹をかゆがる
かさぶたを何度も繰り返している場合は、アレルギーが背景にある可能性も考慮して病院に相談してみましょう。
ノミ・ダニなどの寄生虫
ノミやダニによる刺激が原因で、かさぶたができることも。
とくにノミアレルギー性皮膚炎では、少数のノミでも強いかゆみが生じることがあります。
かゆみが強いと同じ場所を何度もかくことで傷ができるため、かさぶたができやすくなります。
背中や腰まわりに小さなかさぶたが多数見られる場合は、寄生虫の関与も疑って予防をしているかなどを今一度確認してみましょう。
真菌感染(皮膚糸状菌症など)
真菌による皮膚感染症でもかさぶたが見られることがあります。
真菌感染の一つである皮膚糸状菌症では、脱毛やかさぶたが見られることがあり、若齢犬や免疫力が低下している犬で発症しやすい傾向があります。
皮膚糸状菌症は人やほかの動物にうつる可能性がある病気もあるため注意が必要です。
自己免疫疾患(天疱瘡など)
犬の皮膚にかさぶたができる原因として、まれではありますが自己免疫疾患が関係していることもあります。
代表的な病気のひとつが天疱瘡です。
天疱瘡では、本来体を守る免疫が自身の皮膚を攻撃してしまうことで炎症が起こり、かさぶたや膿疱などの症状が見られます。
特に
- ・鼻
- ・目の周囲
- ・耳介
- ・足先
などに病変が現れることが多く、細菌感染などの一般的な皮膚病と見た目が似ていることも。
かさぶたがなかなか改善しない場合や、治療を続けても再発を繰り返す場合には、詳しい検査が必要になることがあります。

かさぶた以外に見られる症状
犬の皮膚にかさぶたができている場合は、ほかの症状にも注目しましょう。
次のような症状が見られる場合は、皮膚病が進行している可能性があります。
- ・かゆみがある
- ・赤みがある
- ・脱毛がみられる
- ・フケが増える
- ・皮膚がべたつく
- ・膿が出る
これらの症状は原因を特定する手がかりになります。
犬にかさぶたができた場合に注意すること
犬の皮膚にかさぶたを見つけると、取った方がよいのではないかと思うかもしれません。
しかし、かさぶたは傷を保護する役割を持っています。
無理にはがしてしまうと出血したり、傷の治りが遅くなったりすることがあります。
かさぶたの下で炎症や感染が続いている場合もあるため、無理に触らず状態を観察することが大切です。
かゆみが強い場合はエリザベスカラーなどを使用し、掻き壊しを防ぐことも一つです。
また、犬の皮膚にかさぶたがある場合は、勝手に薬を塗らないようにしましょう。
とくに人用の軟膏や消毒薬の使用はおすすめできません。
動物病院を受診した方がよいケース
小さな傷によるかさぶたであれば自然に改善することもあります。
しかし、次のような場合は動物病院への受診をおすすめします。
- ・かさぶたが増えている
- ・何度も繰り返している
- ・強いかゆみがある
- ・脱毛を伴う
- ・皮膚が赤くなっている
- ・膿や出血が見られる
とくに広範囲にかさぶたができている場合や、長期間治らない場合は早めに相談しましょう。

まとめ
犬の皮膚にかさぶたができる原因には、外傷や細菌性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、寄生虫感染、真菌感染などさまざまなものがあります。
一時的な傷であれば自然に改善することもありますが、かさぶたを繰り返す場合や、かゆみや脱毛を伴う場合は皮膚病が隠れている可能性があります。
愛犬の皮膚にかさぶたを見つけた場合は、症状が悪化する前に動物病院へ相談することをおすすめします。
当院では犬の皮膚科診療にも対応しております。
皮膚のかさぶたやかゆみなど気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
大阪府和泉市の動物病院
いぶきの動物病院





















