犬のお腹が赤いのはなぜ?|犬のお腹の皮膚炎について解説2026/10/07

犬のお腹が赤いのはなぜ?|犬のお腹の皮膚炎について解説
「犬のお腹を撫でていたら皮膚が赤いことに気づいた」
「犬のお腹に赤い発疹ができている」
「同じところばかりなめてしまってお腹が赤くなっている」
このような症状に心当たりはありませんか?
犬のお腹が赤い時、もしかしたら皮膚炎になってしまっている可能性があります。
今回の記事では犬のお腹の皮膚炎について解説します。
犬の皮膚のトラブルが気になる方はぜひ最後までお読みいただき、参考にしてみてください。
犬のお腹が赤いとは
犬のお腹が赤いという症状はおもに皮膚のトラブルが原因です。
一言で「お腹が赤い」と言っても、お腹が全体的に赤い場合と赤い発疹がある場合に分けられます。
犬は全身が毛に覆われているため、皮膚の赤みに気づきにくいです。
そのため、犬のお腹の赤みに気づいた時には赤みの範囲がかなり広がっていることも珍しくありません。
犬のお腹が赤いのはなぜ?
犬のお腹の皮膚が赤いと言っても原因はさまざまであり、見た目だけでは判断できません。
犬のお腹が赤い時には以下のような疾患を考慮する必要があります。
膿皮症
膿皮症とは細菌が原因の皮膚炎であり、皮膚が赤く見えることが多いです。
膿皮症の原因菌は普段から犬の皮膚に存在しますが、皮膚の免疫が低下すると細菌が増殖し、皮膚炎を引き起こします。
膿皮症によってみられる症状には
- ・赤い発疹
- ・部分的な皮膚の赤み
- ・脱毛
- ・かゆみ
などが挙げられます。
マラセチア性皮膚炎
マラセチア性皮膚炎も皮膚の赤みの原因の1つです。
マラセチア性皮膚炎とはマラセチアという真菌の1種が増殖することで生じる皮膚炎です。
マラセチアは普段から犬の皮膚に存在していますが、皮膚が脂っぽくなったり湿気がこもってしまったりすることで増えやすくなります。
マラセチアは独特な臭いがあり、皮膚の臭いから皮膚炎に気づくことも多いです。
マラセチア性皮膚炎では特に皮膚のベタつきが出やすいお腹側で皮膚の赤みや黒ずみがみられます。
食物アレルギー
食物アレルギーによって皮膚に赤みが生じることもあります。
食物アレルギーとは食べものに含まれるタンパク質に対して身体の免疫が過剰にはたらくことで皮膚のかゆみが生じる疾患です。
犬ではドッグフードやおやつに含まれる
- ・牛肉
- ・鶏肉
- ・乳製品
などが原因になることが多いです。
食物アレルギーによってお腹の皮膚に炎症が生じると皮膚の発赤や発疹が生じます。
さらに、かゆみによってお腹の皮膚をなめてしまったり、引っ掻いてしまったりすることで皮膚の赤みが悪化しやすいです。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎も皮膚の赤みを引き起こします。
アトピー性皮膚炎はハウスダストや花粉などの環境中の物質に身体の免疫が過剰にはたらき、かゆみが生じる疾患です。
かゆみが強い場合には皮膚の赤みが悪化することも多いです。
犬のお腹が赤いときに特に注意が必要な症状は?
犬のお腹の赤みが一時的であれば自然治癒することもありますが、なかなか治らない場合は早めに治療する必要があります。
また、皮膚の赤みだけではなく
- ・皮膚のかゆみが強い
- ・皮膚を頻繁に舐めている
- ・毛の抜ける量が増えた
- ・ベタつきや臭いがある
といった症状がある場合は要注意です。
これらの症状を放置してしまうと皮膚炎がどんどん進行してしまうため、できるだけ早く動物病院を受診するようにしましょう。

犬のお腹の赤みに対する治療法
犬のお腹の赤みは原因を特定し、適切に治療することで改善することが可能です。
それぞれの皮膚疾患に対する治療法を以下でご紹介します。
膿皮症
膿皮症に対しては細菌に対する抗生剤を中心に治療が行われます。
膿皮症の部分的な症状では塗り薬が使用されることもありますが、犬がなめてしまったり、塗り薬を許容してくれないこともあり、飲み薬が選択されることも多いです。
さらに患部を清潔に保つために定期的な抗菌シャンプーが処方されることもあります。
マラセチア性皮膚炎
マラセチア性皮膚炎では抗真菌成分を含むシャンプーでの治療がよく行われます。
単にシャンプーで皮膚を洗うのではなく、シャンプーに含まれる成分を浸透させ、適切に洗浄することが重要です。
また、状況に応じてマラセチアに対する飲み薬や塗り薬が使用されることもあります。
食物アレルギー
食物アレルギーが疑わしい場合は除去食と呼ばれるアレルギー物質を制限したフードに変更します。
食物アレルギーではアレルギーを引き起こす食べ物を少しでも摂取するとアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
そのため、間違えてアレルギーの原因となる食べ物を摂取しないように食事を管理することが重要です。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の原因は環境中に無数に存在するため、完全に原因を除去することは非常に困難です。
基本的にはかゆみを抑えるために
- ・かゆみ止めの飲み薬
- ・スキンケア
- ・皮膚に有効な成分を含むフード
によって治療が行われます。
アトピー性皮膚炎では、皮膚のかゆみや赤みが良くなったり悪くなったりを繰り返しやすいです。
そのため、その時の症状に合わせて長期的にケアする必要があります。

まとめ
いかがでしょうか。
単なる犬のお腹の赤みであってもさまざまな原因があり、皮膚炎の症状の1つかもしれません。
皮膚炎を放置してしまうと、皮膚の症状だけでなく、かゆみによって日常生活にも支障が出てしまいます。
健やかな皮膚を保つために、日々の愛犬とのふれあいの中で定期的にお腹の皮膚を観察する習慣をつけましょう。
当院では犬の皮膚炎の治療を積極的に行っております。
今回の記事を読んで「うちの犬も皮膚炎なのでは?」と不安に思われた方はぜひ当院までご相談ください。
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