猫のよだれが出ているのは口が痛いせい?|猫の口の痛みとよだれについて解説2026/04/28

猫のよだれが出ているのは口が痛いせい?|猫の口の痛みとよだれについて解説
飼っている猫がよだれを垂らしているところを見たことはありますか?
猫がよだれを垂らしているとき、もしかしたらそれは口の痛みが原因かもしれません。
口のトラブルは食欲に直結するため、なるべく早く対応してあげる必要があります。
今回は、そんな猫のよだれと口の痛みについて解説します。
猫を飼っているご家族様は、この記事を最後まで読んでいただき、猫の口のトラブルについて詳しく知っておきましょう。
猫は口が痛い時によだれがでる?
猫のよだれが増えているとき、猫の口にはトラブルが発生していることが多いです。
それではなぜ猫の口にトラブルがあるとよだれが出てしまうのでしょうか?
主な理由は、「刺激」と「痛み」による反応です。
口の中に炎症や異物があると、その刺激によって唾液の分泌が増えます。
唾液には口の中を洗い流す働きがあり、刺激物や細菌を外へ出そうとする体の防御反応のひとつです。
また、口にトラブルがあり猫が痛みを感じると唾液分泌反射という反射が起きます。
唾液分泌反射により脳が口の痛みを感知すると唾液腺が刺激されて唾液の分泌が進みます。

猫のよだれが増える病気
愛猫のよだれが増えているとき飼い主さまが心配なのは、その原因ですよね。
原因によっては、猫がはげしい口の痛みを感じていることも多いです。
猫でよだれが増える病気で、痛みも生じるような病気には何があるのでしょうか。
歯肉口内炎
猫で口の痛みが生じる病気で、もっとも発生頻度の高いのが歯肉口内炎です。
猫の口内炎は、猫では歯肉が赤くじゅくじゅくしてきます。
非常に強い痛みを生じることも多く、血混じりのよだれが出てきます。
猫の歯肉口内炎は、ウイルス感染症が原因であることが多いです。
ウイルス感染が原因の歯肉口内炎は、完治を目指すことは難しいです。
その場合は、治療により一時的に良くなっても体調が悪化すると再発したり、悪化と改善を繰り返すことも珍しくありません。
歯周病
猫で口の痛みの原因となる病気には、歯周病もあります。
歯周病は、食べかすが歯に付着している時間が長くなることで細菌が増殖することが原因です。
長期間放置された食べかすは、歯垢や歯石となって歯や顎の骨を溶かしてしまいます。
歯周病は細菌感染症で、ひどい炎症を起こすこともあるので、よだれの量が増えます。
口腔内腫瘍
高齢の猫では口腔内腫瘍でも、よだれの量が増えることが多いです。
猫にとって口腔内腫瘍は、珍しい病気ではありません。
猫の口腔内腫瘍で特に多いのは扁平上皮癌という悪性腫瘍です。
扁平上皮癌は、口の粘膜に発生した腫瘍が非常に大きくなるのが特徴です。
大きくなった腫瘍により口が閉じづらくなったり、よだれを飲み込むことが難しくなったりすることで、よだれが垂れることがあります。
口腔内腫瘍の表面の粘膜は非常に脆いです。
歯や猫のざらざらの舌が表面に当たってしまうだけでも、簡単に腫瘍の表面に傷がついてしまいます。
傷がつくと痛みや出血により血混じりのよだれが出るようになります。
異物や外傷
猫で口の痛みによりよだれが増える原因として、異物や外傷も忘れてはいけません。
口の中に異物が残ってしまっている場合、体が異物を除去しようとしてよだれが増えます。
猫の口腔内異物で多いのは、釣り針です。
港町などで放置された釣り針を食べてしまうと口に刺さって残ってしまいます。
釣り針や硬いおもちゃにより口腔内に傷ができることによっても炎症や痛みでよだれの量が増えます。
口の痛みとよだれが出るとき、ご家族に見ていてほしいこと
猫にトラブルを抱えているとき、よだれ以外にも症状が出ることがあります。
よだれが出ているときに、飼い主さまに合わせて見ていただきたいのは、
- ・手足で口を拭う
- ・壁や床に口を擦り付ける
- ・食事以外の時にくちゃくちゃすることが増える
- ・食欲が落ちている
- ・食べ物をこぼしながら食べる
- ・口臭が変化する
などのポイントです。
よだれが増えているときに、これらの症状が出ている場合は口腔内の異常が強く疑われます。
このような異常が確認できたら無理に猫の口の中を確認するのではなく、動物病院を受診しましょう。
猫の口内を無理やり確認しようとすると、猫や飼い主さまが怪我をされる恐れがあるだけでなく、猫が口を触られることに対する抵抗感が強くなってしまいます。
抵抗感が強くなると、治療やその後の管理が難しくなることが多いので注意が必要です。
よだれや口の痛みに気がついたら…
猫でよだれがたくさん出たり、口に痛みに気が付いた場合はどうすればいいのでしょうか?
まず、よだれや口の痛みを放置すると原因となっている病気が悪化してしまう恐れがあります。
よだれや痛みを引き起こす病気には腫瘍や外傷など、早期発見が非常に重要な病気もあります。
口腔内の病気の悪化は、寿命にも関わるため早期治療が非常に重要です。
さらに、長時間よだれが顎などの皮膚に付着することで皮膚炎を引き起こすこともあります。
よだれが増えてきたかなと思ったらすぐに動物病院を受診しましょう。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は猫のよだれ、口の痛みについて解説しました。
愛猫が口に痛みを感じながら暮らしていると知ると、ご家族としてはなんとかしてあげたいという気持ちでいっぱいになりますよね。
口腔内の疾患は、治療や管理が複雑になることも多いです。
さらに歯周病や腫瘍など、早期発見と早期治療が重要な疾患もあります。
当院では、猫の口腔疾患に対する治療に力を入れています。
愛猫のお口にお悩みのある方は、ぜひ当院まで早めにご相談ください。
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