SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について2020/04/30
皆さんはこの病名をご存知ですか?
おそらく聞き慣れない方が多いと思いますが、SFTSはマダニによって媒介されるウイルス感染症の一つで、意外と身近な病気です。
今回は、そんなSFTSについて少しご紹介します。
◇どんな病気?
SFTSはウイルス感染症で、マダニに咬まれることによって感染します。
人間も動物も感染し、発熱・嘔吐や腹痛などを起こし、重症化すると死に至ることもあります。
下図のように、特に西日本で多く発生しています。
このように毎年マダニの被害は多く発生しており、当院でも今年に入ってから数件、ペットにマダニがついているという問い合わせを受けています。
森林だけでなく公園や河原、ご自宅のお庭にも潜んでいるかもしれません。
飼い主様とともにペットちゃんも充分注意しましょう。
♢どんな対策をしたらいいの?
SFTSにはワクチンがないため、動物へのマダニの寄生を予防することが重要です。
当院ではお肉タイプやスポットタイプなど様々なタイプの予防薬を取り扱っています。
予防薬について詳しくは、病院スタッフまでお気軽にお尋ねください。
*ちなみに・・・もしペットにマダニが寄生していたら?
マダニは動物の顔まわりや耳、背中やお腹、指の間などによく寄生します。
(図の赤丸の部分など)
寄生したマダニを適切に取るのは困難です。
見つけても決して無理に取らず、すぐに動物病院へ!
今回のコラムは以上です。
SFTSという病気を少しでも知っていただけましたら幸いです。