歯科教室①~乳歯遺残~の症状と原因・治療について|獣医師が解説|大阪府和泉市のいぶきの動物病院2020/05/08
大阪府和泉市、堺市、大阪市、岸和田市、泉大津市の皆さまこんにちは。
担当の獣医師 森田です。これから何回か歯科のことを投稿していこうかと思います(*^^*)
興味がある方もない方も少しの間お付き合いください!!
では第1弾として今回のテーマは“乳歯遺残”です!
仔犬や仔猫をお迎えして初めてのお口のトラブルと言っても過言ではありません!!
まずまず犬・猫の乳歯の数を知っていますか??
犬で28本、猫で26本です!(結構多い!!)
乳歯は概ね3ヶ月くらいから抜け始め、7カ月くらいで永久歯が生えそろいます。でも、中には永久歯が生えているのに乳歯がずっと残っていることがあります。
このことを乳歯遺残といいます。
乳歯は上顎犬歯で永久歯が生えてきた後1~3週間、下顎犬歯で1~2週間、その他の歯では0~数日で抜けます。
乳歯遺残があると何か問題あるの?って思う方も多いと思います。
実はすごく問題があります。
乳歯遺残が2週以上続く場合、不正咬合になってしまいます。つまり咬み合わせが悪くなってしまうのです。咬み合わせが悪くなると、場合によっては下顎の犬歯が上顎に刺さってしまうなんてこともあります。
その他にも乳歯が残っていることで口の中の歯の数が正常と比べると多くなり、歯と歯の間隔が狭くなってしまい、歯垢・歯石が溜まりやすくなり歯周病の原因になってしまいます。
そのため生後6~7ヶ月を過ぎても乳歯がある場合は抜歯をおすすめしています。
あまり長い間乳歯を放置しておくと歯の位置が固定されてしまい、乳歯を抜いても永久歯が正常な位置に移動してくれないこともあります。
乳歯の抜歯は避妊・去勢手術の際(当院では7カ月齢)に一緒に施術することも可能です。乳歯遺残が長い場合には歯並びのことを考えて不妊手術を待つことなく抜歯をおすすめする場合もあります。
詳しくは担当獣医師やスタッフまでお気軽にお尋ねください。
ではでは第二弾の内容はまだ考え中ですが、近々投稿しますのでお楽しみに〜ヽ(*^ω^*)ノ