犬の歯が折れたら放置は危険!|折れた歯から感染することも2026/04/14

犬の歯が折れたら放置は危険!|折れた歯から感染することも
「犬と遊んでいたら歯が欠けてしまったけど、動物病院に行った方がいいの?」
このように迷われた経験がある方はいませんか?
犬がまったく歯を気にしていない場合は特に判断が難しいのではないでしょうか。
犬の歯が折れることは実は珍しいことではありません。
今回の記事では犬の歯が折れた時の対処法や放置すると起こる可能性のある疾患について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、もしもの時にお役立てください。
犬の歯も折れる
犬の歯は頑丈そうに見えますが、強い力が加わると折れてしまうこともあります。
歯が根元からポッキリ折れるのではなく、歯の表面が欠けてしまうことが多いです。
犬の噛む力は人間よりも強いですが、歯の強度は特別強いわけではありません。
特に噛む時によく使う犬歯や奥歯は、他の歯よりも負担がかかりやすいため、折れるリスクが高いです。
犬の歯が折れる原因
犬の歯が折れるときは硬すぎるものを噛んだ場合がもっとも多いです。
また、あまり硬くないものでも歯が弱っていると歯が折れる原因になります。
硬すぎるもの
特に歯が折れる原因で多いのは硬いものを噛んだ衝撃で折れてしまうことです。
- 骨
- 角
- 歯磨きガム
- 硬いおもちゃ
などがよくある原因ですね。
今までは問題なく遊んでいたのに、あるとき急に歯が折れてしまう場合もあります。
人の爪で跡をつけることができないほど硬いものは特に要注意です。
歯の脆弱化
歯周病や加齢によって歯が脆くなると少しの衝撃でも歯が折れてしまうことがあります。
また、生まれつきの病気で歯が弱く、折れやすい場合もあります。
歯の強度が下がっている犬では特に硬いものを噛ませないように注意しましょう。
犬の歯が折れた時の症状
犬の歯が折れた時の症状はどの程度深く折れているかによって異なります。
犬の歯は
- 1番表面の硬いエナメル質
- エナメル質の下の柔らかい象牙質
- 歯の中心部にある歯髄
の3つの層で構成されます。
折れた歯がエナメル質の部分だけであれば、痛みが出ることも少ないです。
歯が折れて、断面が象牙質や歯髄にまで到達していると痛みが出やすくなります。
特に歯髄は神経が集まっているため、痛みの原因になることが多いです。
犬では歯の痛みによって
- 口を触られるのを嫌がる
- よだれが増える
- 片側ばかりで噛むようになる
などの症状がみられます。
さらに歯肉の腫れや歯や歯肉からの出血を伴うこともあります。
日常的にデンタルケアをしている犬では急にお手入れを嫌がり出したら要注意です。
歯が折れたこと自体は表面からは気づかないこともあります。
これらの症状がみられたら、早めに動物病院に相談しましょう。
犬の歯が折れた状態で放置するとどうなる?
犬の歯が折れたまま放置すると合併症のリスクがあるため、非常に危険です。
歯が折れた直後は症状がなくても、時間が経った後に感染につながる可能性があります。
歯が折れた状態で歯の断面が露出すると口腔内の細菌が歯に入り込み、歯髄炎や歯根膿瘍などの疾患を引き起こします。
歯髄炎や歯根膿瘍では歯に膿が溜まることも多いです。
歯髄炎や歯根膿瘍をさらに放置すると歯が抜けてしまったり、顎の骨が脆くなってしまうこともあります。
また、膿が皮膚を通して眼の下や顎の下あたりから排出され、歯の感染に気づくこともあります。

犬の歯が折れた時の対処法
歯が折れている疑いがある場合は必ず動物病院を受診しましょう。
欠けた歯が見つかった場合は保存し、動物病院に持参してください。
また、硬いものを噛んだことで歯が折れた場合はすぐに回収し、何も噛ませないように注意しましょう。
歯の断面がピンクに見えたり、出血を伴う場合は緊急性が高い可能性があります。
犬の折れた歯は治る?
残念ながら折れた歯を元通りにすることはできません。
犬の折れた歯に対しては詰め物をしたり、抜歯により治療を行います。
歯髄まで露出していない場合は歯の断面を削って整え、専用の樹脂でコーティングします。
歯髄が露出するほど深く折れてしまった場合は歯髄の除去が必要です。
歯髄の除去後はきれいに消毒し、必要に応じて詰め物をします。
歯が脆くなり、歯髄の除去が難しい場合は抜歯を行う場合もあります。
歯の治療後に自宅で注意すること
歯の治療後はフードやおもちゃに気をつけましょう。
治療直後は柔らかいフードやふやかしたフードに変更し、硬いおやつは避けましょう。
治療後に時間が経ってから感染が起きてしまうこともあるため、定期的に口腔内をチェックしてもらうことも大切ですね。

まとめ
愛犬の歯が折れてしまった時は動物病院を受診することが基本です。
特に症状が無いから大丈夫ではなく、動物病院で歯の状態をきちんと判断してもらう必要があります。
犬の歯が折れた時には、できるだけはやく治療を行うことで感染の進行を未然に防ぐことができます。
当院では犬の歯の治療を積極的に行っております。
愛犬の口腔内のトラブルにお悩みの際は、ぜひ当院までご相談ください。
大阪府和泉市の動物病院
いぶきの動物病院





















