犬の肉球が赤くなっている!|原因と対処法を獣医師が解説2026/04/07

犬の肉球が赤くなっている!|原因と対処法を獣医師が解説
犬の肉球はクッションの役割を持ち、散歩や運動の衝撃から足を守る大切な部分です。
そんな愛犬の肉球が赤くなっていたら、とても心配になりますよね。
犬の肉球が赤くなる原因は、軽い刺激から皮膚の疾患までさまざまなものがあります。
この記事では、肉球が赤くなる主な原因と対処法、動物病院へ行く目安について詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みいただき、愛犬の肉球の状態が気になった際にお役立てください。
犬の肉球の役割とは?
犬の肉球には、以下のようなさまざまな役割があります。
- ・クッション
- ・滑り止め
- ・体温調節
弾力のある犬の肉球は関節の負担を減らし、走ったりジャンプしたりなどの運動をサポートする犬にとって重要な機能部位です。
また犬の肉球は、犬の体で唯一汗をかくことができる重要な機能をもちます。
呼吸とともに肉球から汗を出すことで、体温の調節を行えるようになります。
犬の肉球が赤くなる主な原因と対処法
犬の肉球が赤くなる原因にはさまざまなものがあります。
それぞれ詳しく解説しましょう。
摩擦や刺激による炎症
散歩中の地面との摩擦や長時間の運動によって、肉球が刺激を受けて赤くなることがあります。
特に以下のような状況で起こりやすいです。
- ・アスファルトの上を長時間歩いた
- ・屋外で長時間運動をした
- ・固い地面を頻繁に走った
この場合は軽い炎症のことが多く、休息をとれば自然に落ち着くこともあります。
乾燥やひび割れ
犬の肉球が乾燥すると、皮膚が弱くなり赤みが出ることがあります。
特に冬場や空気が乾燥している環境では、肉球が硬くなりひび割れを起こすこともあります。
軽いひび割れの場合は、肉球に保湿クリームを塗布するなどの対策が有効です。
アレルギー
犬は食べ物や環境中の物質に対してアレルギーを起こすことがあります。
特定の食物に反応する食物アレルギーや、草、花粉、ハウスダストなどの環境要因によるアレルギー反応(アトピー性皮膚疾患)によって肉球や指間の赤みや痒みを引き起こします。
このようなアレルギーが起きている場合には、肉球の赤み以外にも以下のような症状が見られることが多いです。
- ・身体や耳に痒みがでる
- ・皮膚の赤みやかさぶたができる
- ・毛が薄くなる
- ・足をしきりに舐める
食物によるアレルギーでは、多くの場合痒みや赤みといった症状が通年で起こります。
また下痢や嘔吐、排便回数の増加などの消化器症状が併せて見られる場合もあるため注意が必要です。
食物アレルギーの際は、原因となる食材を避けた食事で改善があるかを確認します。
環境要因にアレルギー症状がでる場合は、原因となるものをなるべく取り除いた環境を整えてあげます。
また環境の整備に加えて、
- ・シャンプー
- ・保湿
- ・痒みどめ
などを使用して、皮膚のケアや痒みのコントロールをしていくことが重要です。
細菌や真菌の感染
犬の肉球や指の間は湿気がこもりやすく、細菌や真菌が繁殖しやすい場所です。
細菌や真菌が感染すると以下のような症状が出ることがあります。
- ・肉球や指の間に赤みや腫れがでる
- ・ベタつきがでる
- ・独特のにおいがする
- ・しきりに足先を舐める
長時間舐めてしまうと、さらに肉球や指間が蒸れ痒みを引き起こしてしまうため、しっかりと洗い流し清潔に保つことが重要です。
また感染が重度の場合は抗生剤や抗真菌剤の投与、抗菌作用のあるシャンプーによる治療が行われる場合もあります。
火傷
夏場の熱いアスファルトは非常に高温になるため、犬の肉球に火傷が起きる危険性があります。
火傷の場合は肉球の赤みだけでなく、以下の症状が見られることがあります。
- ・強い赤みがでる
- ・肉球の皮膚がむける
- ・水ぶくれができる
- ・歩くと痛がる
真夏の地面は人の想像以上に熱くなるため、散歩の時間帯には注意が必要です。
ストレス行動
肉球の赤みは、犬のストレス行動が原因となる場合もあります。
環境の変化や長時間の留守番などによって犬にストレスがかかると、
- ・肉球や指間などの足先
- ・太もも
- ・腹部
などといった身体の部位を執拗に舐め続けてしまい、炎症を起こしてしまうことがあります。
こういった行動への対処法の基本は、犬のストレスの原因となるものを取り除くことです。
しかしストレスによる舐め行動が酷い場合は、行動治療や薬物治療などを実施する場合もあります。

犬の肉球の赤み防止・ケアの方法は?
犬の肉球の赤みを予防するために以下のようなことに気をつけていきましょう。
- ・長時間の散歩は避けて、肉球を休ませる
- ・散歩後に足をやさしく洗う
- ・しっかり乾かす
- ・犬用の肉球クリームで保湿する
軽い症状の場合は、上記のようなケアにより改善することもあります。
ただし、人間用の薬やクリームは悪化や中毒症状がでる可能性があるため、犬には使用しないようにしましょう。
動物病院に行くべきサイン
犬の肉球の赤みが軽度で元気に歩いている場合は、しばらく様子を見ることもできます。
しかし犬の肉球に次のような症状がある場合は、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
- ・赤みが強い、または広がっている
- ・血や膿がでている
- ・強くなめ続ける
- ・歩くと痛がる
- ・2〜3日たっても改善しない
犬の肉球の異常に早めに気がつき、早期に治療を受けることで皮膚炎や感染症などの悪化を防ぐことができます。

まとめ
犬の肉球が赤くなる原因は、摩擦や乾燥などの軽い刺激から、アレルギーや感染症までさまざまです。
赤みが軽く元気がある場合は、休息や保湿で改善することもありますが、腫れや痛みがある場合は注意が必要です。
日頃から肉球の状態をチェックし、異変を早めに見つけてあげることが、犬の健康を守る大切なポイントです。
当院は皮膚科診療に力をいれています。
愛犬の肉球の赤みが気になった際や、ご自宅での肉球ケアの方法までいつでもご相談ください。
大阪府和泉市の動物病院
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