犬の皮膚がベタベタしている?|犬の脂漏症について解説2026/04/21

犬の皮膚がベタベタしている?|犬の脂漏症について解説
愛犬とスキンシップをとっているときに、皮膚がベタベタするのが気になったことはありませんか?
愛犬の皮膚について、
- ・なでると手に油がついたような感じでベタつく
- ・匂いが気になる
- ・シャンプー直後でもベタベタすることがある
などのお悩みを抱えている飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は犬の皮膚のベタベタは、脂漏症という病気かもしれません。
今回は犬の皮膚がベタベタする原因と治療について詳しく解説いたします。
愛犬の皮膚について悩みのある方は、ぜひ最後まで読んでいただき、愛犬の皮膚の健康について理解を深めましょう。
犬の皮膚のベタつきは脂漏症という病気?
脂漏症(しろうしょう)という皮膚の病気を聞いたことはありますか?
実は犬の皮膚のベタベタは、皮脂の分泌異常である脂漏症という皮膚の病気である可能性が高いです。
皮脂自体は、皮膚の水分が蒸発しすぎるのを防ぐという非常に重要な役割を果たしています。
しかし、何らかの原因により皮脂の分泌バランスが崩れてしまうのが脂漏症です。
脂漏症には、症状の現れ方によって大きく油性脂漏症と乾性脂漏症に分けられます。
油性脂漏症は、皮脂が過剰に分泌されることで、皮膚が油っぽくベタベタするのが特徴です。
乾性脂漏症は、逆に皮脂が不足した状態でカサカサしたフケが出るようになります。
脂漏症の原因
脂漏症には、遺伝的な要因のある先天性脂漏症となんらかの全身的な病気が原因の続発性脂漏症があります。
先天性脂漏症は、生まれつき皮脂腺が多いなど脂漏症になりやすい犬種で、1歳未満から発症することもあります。
先天性脂漏症を発症するのは
- ・シーズー
- ・アメリカンコッカースパニエル
- ・ミニチュアシュナウザー
- ・ヨークシャーテリア
- ・ラブラドールレトリバー
などの犬種です。
一方で続発性脂漏症は、
- ・甲状腺機能低下症などの内分泌疾患に寄る代謝異常
- ・誤ったスキンケアやアレルギー性皮膚炎などの皮膚の異常
- ・ビタミン不足や脂質の多い食事などの栄養異常
- ・高温多湿な環境などの環境要因
などが複合して発症します。
脂漏症ってどんな症状が出るの?
犬の皮膚がベタベタしている場合は、油性脂漏症の症状であることが多いです。
油性脂漏症になると、毛が束になって湿っているような見た目になったり、ゴワゴワした質感になります。
油性脂漏症では皮膚のベタつき以外にも、
- ・皮膚が乾燥する
- ・ベタべタしたフケが出る
- ・体臭が強くなる
- ・皮膚の痒みが出る
- ・毛が薄くなる
などの症状が出ることがあります。
脂漏症の症状は、皮膚同士が擦れやすく通気性が悪くなりやすいため、
- ・脇の下
- ・股の付け根
- ・指の間
- ・耳の中
- ・尾の付け根
などの蒸れやすい部位に出やすいです。
皮膚の状態が悪化して、細菌性皮膚炎を併発すると、じゅくじゅくしたり化膿したりすることもあります。
このような状態になると、痒みや痛みにより皮膚の状態が悪化し、負のループに陥ってしまう恐れがあります。
皮膚のベタつきの改善のために
愛犬の皮膚がベタつくと、一緒に生活するご家族にとっては辛いですよね。
脂漏症の改善のために、ご家族にできることをご紹介します。
適切なスキンケア
脂漏症の犬にとって、皮膚の管理のために最も重要なのがスキンケアです。
脂漏症には、それぞれの原因に合ったシャンプー剤を使用します。
治療に使えるシャンプー剤には、純粋に油を落とすような作用のものや、皮膚のバリア機能を高めるようなものなど、作用に特徴があります。
さらに、皮膚のベタつきが気になる時ほど、シャンプーで洗った後の保湿が重要です。
適切に保湿を行うことで、過剰な皮脂の分泌を抑えることができるかもしれません。
シャンプーの方法や保湿の回数は、重症度やご家族の生活スタイルとの相談が重要です。
脂漏症の治療のためのスキンケアについては、獣医師としっかり相談して行いましょう。
薬による治療
脂漏症に対し、直接有効な薬での治療法はありません。
しかし、脂漏症の原因として犬アトピー性皮膚炎や甲状腺機能低下症などの基礎疾患がある場合は、その投薬を行うことも重要です。
基礎疾患のコントロールがうまくいけば、脂漏症の改善が見込める場合もあります。
皮膚のベタつきについて、まずは原因となる疾患がないか調べる必要があるので、獣医師にご相談ください。
食事管理
脂漏症の原因が、食事である場合には食生活の見直しも重要です。
おやつのジャーキーや、病気の治療のためにと始めた療法食も、原因となっている可能性があります。
脂っこい食事を控えたり、手作り食などで必要な栄養が足りているか見直す必要があるかもしれません。
ご家庭での栄養管理にお困りの際は、ぜひ獣医師にご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は犬の皮膚のベタベタについて、原因やご家族の取るべき対応について詳しく解説しました。
愛犬とのスキンシップに影響する皮膚トラブルは、ご家族としては早く改善させたいですよね。
当院では犬の皮膚のお悩みについて、しっかり症状の観察と分析を行い、ご家族と相談することで、それぞれのご家庭に合った治療法をご提案しています。
犬の皮膚についてお困りの方はぜひ、当院までご相談ください。
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