猫の皮膚のただれ、その原因は?|飼い主様が知っておきたい原因と対処法について解説

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猫の皮膚のただれ、その原因は?|飼い主様が知っておきたい原因と対処法について解説2026/05/21

キャットタワーで手をなめる猫

猫の皮膚のただれ、その原因は?|飼い主様が知っておきたい原因と対処法について解説

猫と一緒に暮らしていると、

  • ・愛猫を撫でていたら、皮膚に毛がなくなっている部分を見つけた
  • ・動物病院で診てもらったとき、皮膚がただれていると言われた
  • ・猫が舐めている部分をよく見ると皮膚が赤くなっていた


などの経験がある飼い主様は多いのではないでしょうか。

猫は、痛みを隠すのが非常に上手な動物です。
はじめは軽い皮膚炎でも、飼い主様が気がついたときには、じゅくじゅくした状態になっていたということはよくあります。
皮膚のただれは、猫にとって強いかゆみや痛みを伴っていることもあり、放置すると治療が困難になることも非常に多いです。

今回は、猫の皮膚がただれているときに考えられる原因や対処法について解説します。
この記事を最後まで読んでいただき、猫の皮膚炎になるべくはやく対処できるようにしておきましょう。

猫の皮膚のただれの原因は?

皮膚のただれとは、専門用語では「糜爛(びらん)」といいます。
皮膚の一部が欠損し、表皮の下の組織がむき出しになっている状態です。
ただれている状態では、皮膚が炎症を起こして赤くなり、体液が滲んでじゅくじゅくします。
それでは、猫の皮膚のただれの原因になり得る病気には何があるのでしょうか。

食物アレルギー

食物アレルギーとは、猫が口にするキャットフードやおやつに含まれている特定の物質に対してアレルギー反応を起こしてしまう病気です。
猫の食物アレルギーは、肉などの動物性タンパク質に対しての反応が多いと言われていますが、まだ解明されていない部分が多いです。
食物アレルギーでは、皮膚に強いかゆみが出ることが多く、かき壊しやなめ壊すことで皮膚がただれる原因になります。
ただれの原因として食物アレルギーが疑われる場合は、これまで食べたことのない食材で出来たフードを与えて反応を見る検査を行います。

猫アトピー性皮膚症候群

猫アトピー性皮膚症候群は、食物アレルギーとは異なり、環境中のアレルゲンに対するアレルギー反応です。
アレルゲンにはハウスダストや花粉などがありますが、原因となっている物質を見つけたり回避することが難しいです。
猫アトピー性皮膚症候群では、アレルゲンに接触したり吸引したりすることで、皮膚が炎症を引き起こし、ただれの原因となります。

膿皮症

膿皮症とは、細菌による皮膚の感染症です。
膿皮症の原因となるのは主に、健康な状態でも皮膚に常在する黄色ブドウ球菌で、皮膚のバリア機能が低下したときに、皮膚に炎症を引き起こします。

皮膚のバリア機能が低下する病気は、例えば

  • ・アレルギー性皮膚炎
  • ・ホルモンの病気
  • ・感染性皮膚炎


などが代表的です。

膿皮症を引き起こすと、激しい炎症によるかゆみで、皮膚がただれてしまいます。
膿皮症の治療には、抗菌薬や抗菌作用のあるシャンプーを使用しますが、原因疾患の治療を同時に行うことが必要です。

寄生虫性皮膚炎

寄生虫疾患でも皮膚がただれることがあります。
猫の皮膚寄生虫疾患というと、ダニによる疥癬やノミが代表的です。
皮膚の中をうごきまわる寄生虫による激しいかゆみや、ノミやダニの排泄物に対するアレルギー反応で皮膚がただれてしまいます。

心因性皮膚炎

猫の皮膚のただれの原因として多いのが、心因性皮膚炎です。
猫はストレスを感じると、皮膚の同じ部位をしつこく舐めるという習性があります。
猫は、ざらざらした舌で皮膚を舐めることで幸福感の出るホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。
そのため、猫はストレスを感じると自分を落ち着けるために皮膚を舐めてしまいます。
傷ついても同じ部位を舐め続けるため皮膚がただれる原因となってしまうのです。

お腹をなめる猫

ご家庭ですぐにできる対処法

猫の皮膚のただれに気がついたら、なるべく早く対処してあげたいですよね。
ただれの悪化を防ぐために、ご家族はどのような対応をするべきなのでしょうか。

動物病院を受診する

猫の皮膚のただれに気がついたら、なるべく早く動物病院を受診しましょう。
猫は動物病院が苦手であることが多く、ご家族としてはちょっとした異常なら家で様子を見たいと思ってしまいますよね。
しかし、猫にとって皮膚炎はかゆみや痛みを伴うため多大なストレスを感じる症状です。
皮膚のただれを放置し、皮膚炎が深く大きくなっていくと、猫は痛みからさらに皮膚を舐めるようになります。
このような悪循環に陥ってしまうと、治療は複雑になり、完治に必要な期間ものびてしまいます。
悪循環を防ぐには、なるべく早く獣医師の診察を受け、検査と治療に入ることが重要です。

エリザベスカラーを装着する

動物病院を受診するまでの間は、エリザベスカラーを装着するなどして皮膚炎を物理的に保護することも有効です。
猫がざらざらの舌でただれている部分の皮膚を傷つけることはただれの原因になります。
それを止めることができれば、ただれの悪化の速度を落とすことができます。

しかし一方でエリザベスカラーは、猫にとってはかゆみや痛みがあるのに掻けないというストレスのかかる処置です。
エリザベスカラーの使用はあくまで応急処置に留め、早めに動物病院を受診しましょう。

患部を清潔に保つ

ただれた皮膚は、流水で優しく洗ってあげると良いでしょう。
家にバリカンがあれば、周囲の毛を注意深く刈ってあげるのも患部を清潔に保つのに有効です。
この処置を猫が嫌がってしまう場合は、無理にご家庭で実行せず、動物病院での処置に任せましょう。

手をなめる猫

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、猫の皮膚のただれについて解説しました。
猫の皮膚は人間よりも薄く繊細で、猫がただれてしまった皮膚を自然に治すことは、非常に困難です。
猫の皮膚のただれを見つけたら、なるべく早く治療を行うことが重要です。
猫の皮膚炎の治療は複雑化することも多く、獣医師の専門性も必要になります。

当院では、皮膚病の専門的知識が豊富な獣医師が治療にあたります。
猫の皮膚病にお悩みのある飼い主様はぜひ当院までご相談ください。

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