犬の口が急に臭くなる主な原因とは?|原因と予防法獣医師が解説2026/05/28

犬の口が急に臭くなる主な原因とは?|原因と予防法獣医師が解説
ふとしたときに犬の口が急に臭くなっていることに気がついたら、びっくりしますよね。
犬の口の臭いは単なる食べ物の影響のこともありますが、口腔内の問題や病気のサインである場合もあります。
そのため、口の臭いが気になる際には原因をしっかり見極めることが大切です。
この記事では犬の口が急に臭くなる原因と受診するタイミング、予防について詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みいただき愛犬の口の臭いが気になった際にお役立てください。
犬の口が急に臭くなる主な原因
犬の口が急に臭くなる原因の多くは口腔内のトラブルです。
しかし、なかには口の中の問題だけではない場合もあるため注意が必要です。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
歯周病(ししゅうびょう)
犬の口が急に臭くなる原因で最も多いものが歯周病です。
歯周病は、3歳以上の犬の8割近くが罹患しているとも言われている非常に身近な疾患です。
歯周病は歯垢や歯石がたまり、歯周病菌が増えることによって魚が腐ったような悪臭を放つようになります。
歯周病が進行すると、口臭以外にも以下のような症状がでてきます。
- ・歯ぐきの腫れや出血が起きる
- ・歯がぐらつつく
- ・口を痛がる
このような症状が続くと犬のQOL(生活の質)の低下の原因となるため、予防と早期の治療が重要です。
口の中のケガ・異物
骨や硬いおもちゃを噛むことで口の中を傷つけたり、異物が挟まったりすると、細菌感染で急に臭いが出ることがあります。
- ・片側だけで噛む
- ・よだれが増える
- ・口を触られるのを嫌がる
といったような痛みに伴う症状が出ます。
口腔内腫瘍
犬の口が急に臭くなった時には、口腔内腫瘍の可能性もあります。
犬の歯ぐきや舌などといった場所に、良性から悪性までさまざま腫瘍ができます。
口腔内にできる腫瘍は、主に以下のとおりです。
- ・エプーリス(良性腫瘍)
- ・悪性黒色腫
- ・扁平上皮癌
- ・繊維肉腫
口腔内腫瘍は特に中・高年齢の犬で注意が必要です。
特に悪性の腫瘍の場合、腫瘍が口腔内の組織を破壊し出血や膿を伴うことが多く、その臭いが口臭として強く現れます。
このような口腔内の悪性腫瘍は進行が早いため、早期に発見し治療を行うことが大切です。
内臓の病気
犬の口の臭いがいつもと違う場合、内臓系の異常も疑われます。
- ・腎臓病
- ・糖尿病
- ・消化器疾患
などの全身性疾患が、口臭の変化につながることがあります
特に中・高齢犬に多い腎臓病の場合は、口臭が独特のアンモニア臭になることが特徴的です。
またインスリン異常によっておこる糖尿病では甘酸っぱい口臭に変わることがあります。
消化器系の問題、特に胃腸の不調が原因で口臭が発生する場合は、酸っぱい臭いや、便のような悪臭がする場合があります。
口の臭いだけでなく、元気や食欲や排泄の状態など全身の変化があった場合には、内臓系のトラブルの可能性があるため注意が必要です。

すぐ病院に行くべきサイン
犬の口の臭い以外にも以下の症状がある場合は、病気が進行している可能性や、全身状態の悪化が疑われます。
- ・出血している
- ・食欲が落ちている
- ・元気がない
- ・顔や口元が腫れている
このような症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
犬の口の臭いを防ぐ対処法は?
犬の口の臭いを防ぐには、
- ・毎日の歯磨き
- ・定期的な口腔内チェック
が重要です。
歯磨きによって歯周病を防ぎ、口の臭いを防ぐことできます。
ただし、すでに臭いが強い場合や歯周病が進行している場合には、麻酔下での歯石除去などの根本治療が必要です。
毎日の歯磨き習慣ができると、愛犬の口の中の異変にいち早く気が付くこともできます。
また、動物病院で年1回以上の健康診断の際に、口の中の定期チェックも行うようにしましょう。

まとめ
犬の口が急に臭くなる原因は、軽いものから重大な病気までさまざまです。
特に多いのは歯周病ですが、内臓疾患が隠れていることもあります。
「いつもと違う口の臭い」は体からのサインと考えて、早めに対応することが重要です。
また日常的なデンタルケアは犬の口の臭いを防ぐだけでなく、病気を早期発見することに繋がります。
当院は歯科診療に力を入れています。
愛犬の口が臭くなったときや、口腔内の定期健診までお気軽にご相談ください。
大阪府和泉市の動物病院
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