猫のかゆみの原因は何が多い?|よくある猫の皮膚病について2026/07/07

猫のかゆみの原因は何が多い?|よくある猫の皮膚病について
「うちの猫がかゆそうにしているけど虫に刺された?」
「暖かい時期はいつもかゆみが強い気がする」
このような猫のかゆみの原因は多岐にわたります。
猫のかゆみは原因によって治療法が大きく異なるため、様子を見ているだけでは改善しないことも多いです。
今回の記事では猫の皮膚のかゆみの原因について解説します。
猫を飼っている方はぜひ最後までお読みいただき、猫のかゆみの原因について学んでいきましょう。
猫のかゆみの原因
猫のかゆみを治療するためには、かゆみの原因を知ることが大切です。
猫のかゆみのよくある原因について以下でみていきましょう。
皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌症では、顔や足先などにかゆみや脱毛がみられることがあります。
皮膚糸状菌症は糸状菌という真菌(かび)が原因の皮膚疾患です。
免疫力の低い子猫で発症しやすい傾向があります。
皮膚糸状菌症は人にも感染する疾患であるため、飼い主様も注意が必要ですね。
膿皮症
膿皮症では、赤みやかゆみに加えて膿疱やかさぶたがみられることがあります。
膿皮症は皮膚の細菌感染が原因で生じる皮膚の病気です。
猫の膿皮症は比較的かゆみが強く
- ・お腹
- ・そ径部
- ・顔周り
- ・脇の下
などの皮膚の薄い部分によくみられる傾向があります。
膿皮症の原因となる細菌の多くは常在菌といって普段から皮膚に存在する細菌です。
皮膚の環境が悪化することでこれらの細菌が増殖することで膿皮症が生じます。
また、膿皮症は比較的暖かく、湿度の高い季節に増える傾向があります。
外部寄生虫
外部寄生虫では強いかゆみが突然現れることが多いです。
猫の皮膚疾患の原因となるおもな外部寄生虫は
- ・ノミ
- ・マダニ
- ・ニキビダニ
- ・ヒゼンダニ
- ・シラミ
です。
これらの感染により皮膚炎が生じ、かゆみの原因になります。
人の出入りで室内に寄生虫を持ち込んでしまうこともあるため、外に出ない猫であっても油断はできません。
アレルギー
アレルギーも猫のかゆみの原因の1つです。
アレルギーでは慢性的なかゆみが続くことが特徴です。
季節によって悪化したり、一年中かゆみが続いたりすることがあります。
アレルギーは特定の物質に対して身体の免疫が異常に働くことで生じます。
猫で多いのは
- ・食物アレルギー
- ・ノミアレルギー
- ・アトピー性皮膚炎
です。
アトピー性皮膚炎とはハウスダストや花粉など環境中の物質が原因となるアレルギーです。
心因性
猫がストレスや不安によって自分自身の毛を引き抜くことで皮膚炎が生じることがあり、これを心因性脱毛と言います。
心因性脱毛によって脱毛が生じると皮膚をなめこわしてしまい、赤みや炎症に加えて二次的にかゆみが生じることがあります。
心因性脱毛によるかゆみは猫が舐めやすい
- ・下腹部
- ・そ径部
- ・手足
で生じやすいです。

猫がこんな行動をしてたらかゆみのサインかも?
猫はかゆみが強い時には
- ・後ろ足で身体を掻く回数が増える
- ・毛づくろいが過剰になる
- ・床や壁に頭や身体をこすりつける
などの症状がみられます。
これらの行動が続くと
- ・顔や身体の毛が薄くなる
- ・引っ掻き傷ができる
など身体に変化が出てきます。
また、過剰なグルーミングによって毛を飲み込む量が増え、毛玉を吐く回数が増えることがあります。
皮膚炎は病変が広がらないうちに早期治療することが重要です。
猫のこれらの行動に気づいたら、早めに動物病院を受診しましょう。
猫のかゆみの治療
猫のかゆみは、原因によって治療法が大きく異なります。
そのため、まずは皮膚検査などで原因を特定したうえで、それぞれに適した治療を行うことが大切です。
かゆみの治療ではそれぞれの原因に応じて
- ・抗真菌薬
- ・抗菌薬
- ・駆虫薬
などを使用します。
また、かゆみや炎症が強い場合には、抗炎症薬やかゆみを抑える薬を併用することもあります。
アレルギーが原因の場合は、可能であればアレルゲン(アレルギーの原因物質)を避けることが重要です。
食物アレルギーではアレルギーの原因となる食材を含まない除去食を用います。
一方、ハウスダストや花粉などの環境アレルゲンが原因の場合は、生活環境を整えるとともに、免疫を調整する薬やかゆみを抑える薬を使用することがあります。
心因性脱毛では、ストレスの原因をできるだけ取り除くことが治療の基本です。
生活環境の見直しに加え、必要に応じて内服薬やサプリメントなどを用いてストレスの軽減を図ります。
猫のかゆみを軽減させるために自宅でできること
猫のかゆみのリスクを減らすためには、ご自宅で対策をしていただくことが大切です。
以下ではすぐにはじめられる皮膚トラブルの予防法をご紹介します。
定期的にブラッシングする
猫をこまめにブラッシングすることで、かゆみが出る前であっても、皮膚の異常に早く気づくことができます。
また、ブラッシングによって皮膚を適度に刺激することで皮膚の健康を維持し、かゆみを予防するのに効果的です。
特に長毛種では毛玉ができることで皮膚のかゆみや炎症の原因になるため、ブラッシングによってケアを行いましょう。
ノミダニの予防
ノミダニの感染は皮膚のかゆみを引き起こす原因になるため、1年を通じてノミダニ予防が推奨されます。
外に行く猫はもちろん、完全室内飼いの猫でも月に一回ノミダニの予防を行いましょう。
猫のノミダニ予防薬は基本的には背中に垂らすタイプの液体の薬です。
猫が嫌がってしまい、ご自宅での予防薬の塗布が難しい場合は動物病院に相談しましょう。

まとめ
「猫の皮膚がかゆい」と一言で言ってもさまざまな原因がありますね。
かゆみを放置してしまうと、徐々にかゆみの範囲が拡大し、病変が悪化してしまいます。
猫のかゆみにはそれぞれ原因があり、原因に対して治療することが重要です。
猫のかゆみのサインに早く気づくことで、適切な治療を早期に開始することができますね。
当院では猫のかゆみに対する治療を行っております。
「もしかしたらうちの猫はかゆみがあるのかも?」と不安に思われた方はぜひ、当院までご相談ください。
大阪府和泉市の動物病院
いぶきの動物病院





















