犬の歯ぐきが腫れている!|考えられる原因・予防について詳しく解説

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犬の歯ぐきが腫れている!|考えられる原因・予防について詳しく解説2026/03/28

歯磨きをされる白い犬

犬の歯ぐきが腫れている!|考えられる原因・予防について詳しく解説

普段、愛犬の口の中を見る機会はありますか?
そんなときに犬の歯ぐきが腫れているのを見つけると、とても心配になりますよね。
歯ぐきの腫れは口腔内の中のトラブルの初期サインであることが多く、放置すると悪化し治療が困難になる場合もあります。

この記事では、犬の歯ぐきが腫れる原因や症状、治療法について詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みいただき、愛犬の歯ぐきの腫れを発見した際にお役立てください。

犬の歯ぐきが腫れる主な原因

犬の歯ぐきが腫れる原因にはさまざまなものがあります。
それぞれ詳しく解説しましょう。

歯周病

犬の歯ぐきの腫れの原因で最も多いのが歯周病です。
3歳以上の犬の約8割が歯周病に罹患しているとも言われている、非常に身近な疾患です。
歯周病は、主に細菌によって口腔内で起こる炎症の総称で、歯肉炎と歯周炎に分けられます。

歯垢や歯石に含まれる細菌が歯ぐきに炎症を起こし歯肉炎となり、歯ぐきの腫れを引き起こします。
歯周病は進行すると、歯ぐきの腫れ以外にも、

  • ・歯ぐきから出血する
  • ・口臭が強くなる
  • ・硬いものを食べたがらない
  • ・歯がぐらつく


といった症状が起き、犬のQOL(生活の質)の低下の原因となるため注意が必要です。

また、歯列の乱れなどによって歯が常に歯ぐきに当たっている状態が続き、歯肉の腫れが起きてくるケースもあります。

歯根膿瘍

歯根膿瘍とは歯の根元(歯根)に膿がたまる病気です。
歯の損傷や歯周病などが原因で歯根に細菌感染を起こすと、歯根やその周囲に重度の細菌感染を起こします。
歯根膿瘍の主な症状は以下のようなものがあります。

  • ・歯ぐきの一部が大きく腫れる
  • ・顔(特に目の下)が腫れる
  • ・強い痛みが起こる
  • ・元気・食欲低下が起こる


歯根膿瘍は放置すると、顔面の皮膚が破けて膿が出てくる場合もあるため注意が必要です。

外傷

硬いおもちゃや骨を噛んで歯ぐきが傷ができたり炎症起こすと、歯ぐきの腫れに繋がる場合があります。
軽度の傷であれば自然に良化する場合もありますが、傷口から細菌感染を起こすと腫れが重度になったり強い痛みを引き起こすため注意が必要です。

口腔内腫瘍

犬の歯ぐきが腫れている場合、口腔内腫瘍の可能性もあります。
犬の歯ぐきにできる腫瘍は、良性のものから悪性のものまでさまざまです。
口腔内にできる腫瘍は主に以下のようなものがあります。

  • ・エプーリス(良性腫瘍)
  • ・悪性黒色腫
  • ・扁平上皮癌
  • ・繊維肉腫


口腔内腫瘍は特に中・高齢犬で注意が必要です。

  • ・歯ぐきの腫れが悪化する
  • ・歯ぐきの表面が自壊する
  • ・口から出血する


歯ぐきの腫れなどに加えて上記のような様子が見られたら、腫瘍の可能性があります。

腫れやしこりに気がついたらすぐに動物病院を受診しましょう。

その他の原因

一部の薬の副作用として歯肉の腫れが起きる場合もあります。
代表的な薬剤は以下のとおりです。

  • ・カルシウムチャネルブロッカー(心臓の薬)
  • ・シクロスポリン(免疫抑制剤)
  • ・フェニトイン(抗てんかん薬)


また下記のような犬種に遺伝的に歯肉過形成(歯肉の腫れ)が起きることも報告されています。

  • ・ボーダー・コリー
  • ・シェットランド・シープドック
  • ・ボクサー


このような犬種では、若齢で歯肉の腫れが起きてくる場合もあります。

診察台で口の中をチェックされる犬

歯ぐきの腫れの治療

歯ぐきの腫れに対する治療は、原因によって異なります。
それぞれ詳しく解説しましょう。

歯周病

歯周病の治療の基本は、麻酔下で歯石を取り除く超音波スケーリングの実施となります。
目に見えている歯石や歯垢だけでなく、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの細菌や汚れをしっかり取り除くことが重要です。
歯周病が進行し、歯根周囲の歯周組織が溶けてしまっている場合や歯根膿瘍が認められる場合は抜歯が必要です。
超音波スケーリングを実施したあとは、状態に応じて抗生剤や消炎鎮痛剤の投与を行います。
また、歯列異常がみられる際には、抜歯や削歯などの処置を行う場合もあります。

口腔内腫瘍

口腔内腫瘍は、以下のような検査を実施し腫瘍の特定を行います。

  • ・レントゲン検査
  • ・細胞診・組織検査


多くの口腔内腫瘍の治療の第一選択は、外科手術による腫瘍の切除です。

腫瘍を切除したのち、腫瘍の種類に応じて抗がん剤治療を組み合わせる場合もあります。

歯ぐきの腫れを予防するには?

歯ぐきの腫れを予防するには、日常的に口の中を確認する習慣が重要です。
そのために、下記のようなことを心がけていきましょう。

  • ・毎日の歯磨き
  • ・定期的な口腔内チェック


強く腫れている場合は歯磨きによって痛みや出血などを起こす場合があります。
無理せず動物病院を受診するようにしましょう。

歯ぐきの腫れを放置するとどうなる?

歯ぐきの腫れは、口腔内トラブルの初期症状であることがほとんどです。
日常生活に支障がなくても、症状が進行していく場合があります。
歯ぐきの腫れを放置すると

  • ・歯が抜ける
  • ・顎の骨が骨折する
  • ・心臓・腎臓など全身疾患につながる
  • ・腫瘍が全身に転移する


などといった重大な問題を引き起こすこともあります。

歯ぐきの腫れは「口の中だけの問題」ではない場合もあるため注意が必要です。

歯のチェックをされる犬

まとめ

犬の歯ぐきが腫れる原因は、歯周病を代表とする口腔内疾患が主です。
歯ぐきの腫れは放置すると、症状が悪化したり全身的な問題を引き起こす場合も少なくありません。
毎日の歯みがきで愛犬の口のなかを定期的に見たり、動物病院で定期検診を行い、歯ぐきの腫れの早期発見・早期治療を目指していきましょう。

当院は歯科診療に力を入れています。
愛犬の歯ぐきの様子が気になった際や、ご自宅でのデンタルケアのご相談までいつでも当院にご来院ください。

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