鳥類の病気
鳥類と一言で言っても、種類、品種多岐にわたり、その種に応じた、飼育管理が必要です。インコ、オウム、フィンチ、ハト、水禽、家禽、小型猛禽類の診察を行っています。特に小鳥は、他のエキゾチックアニマル同様、病気を隠す習性があるため、注意深い観察と定期的な健康診断が必要です。身体検査(視診、聴診、触診)、そのう検査、糞便検査、尿検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、各感染症の遺伝子検査を行っています。不適切な飼育管理結果、病気に陥っているケースが多くみられます。
生殖器疾患
早期発見と、常日頃から過剰に発情させないよう注意することが大切です。
室内飼育で、連続した真っ暗な時間が取れていない、仲の良い同居の鳥がいる、お気に入りのおもちゃが常にある、飼い主様が、大変かわいがってスキンシップが多いなどの原因で生じます。
オスでは、精巣の腫瘍、メスでは、卵詰り、卵管疾患、卵管腫瘍、卵巣疾患、卵巣腫瘍などが起こります。メスは、その結果、毛引きや肝臓疾患、腹壁ヘルニアなどを合併することもあります。初期は、行動やろう膜の変化、お腹が膨れるなどの症状が見られます。
治療は、注射や内服、または手術を行います。進行例では、致命的であり、早期発見と、常日頃から過剰に発情させないよう注意することが大切です。
胃腸疾患
予防にはバランスのとれた良質の食餌と誤食の防止が大切です
不適切な食餌、放鳥中の誤食、各感染症が原因でおこります。
下痢や、嘔吐が多くみられます。原因により、検査方法も様々ですが、身体検査に加え、検便やレントゲン検査で原因を調べます。予防には、バランスのとれた良質の食餌、誤食をさせないことなどが大切です。
各感染症
中には、人に感染する病気もあるため、注意が必要です。
犬猫にも様々な寄生虫、細菌、ウイルス感染症があるように、鳥類にも多くの感染症が存在します。中には、人に感染する病気もあるため、注意が必要です。疥癬、ハジラミ、原虫、クラミジア、鳥抗酸菌、マイコプラズマ、PBFD、BFDなどが有名です。感染症の種類や感染する場所により症状は、様々です。検査の必要性や検査方法は、直接ご相談ください。